2006年大晦日、正月の食材を買いに地元の百貨店伊勢丹松戸店に行ってみると、前の広場で行列ができていた。なんと、ラーメンイベントが開催されていたのだった。ラーメン好きとしては見逃せない。半ば呆れられながら親には食材を買いに行ってもらい、1人で行列に並んでラーメンを食べることにした。
イベントは、雑誌「千葉ウォーカー」とラーメンファンサイト「千葉拉麺通信」の共催。千葉県内の人気ラーメン店15店が参加して1杯のラーメンを作り上げるという企画で、「チバヂカラ」と銘打っていた。各店店主がわざわざやって来ているようで、テントの下の簡易厨房を覗いてみると、千葉の超有名店「13湯麺」のご主人(写真中央の坊主頭の男性)もラーメン作りに参加していて驚いた。実は、このイベントの大晦日開催は2006年で6回目で、毎年県内某所で開かれているらしい。ラーメンの解説はサイトより抜粋。
---
麺は日本製粉と藤代製麺がタッグを組んで作り上げた「チバヂカラオリジナル特製幅広平打ち麺」。ベースのスープは国産鶏の鶏ガラ、モミジと国産豚のゲンコツをベースに8時間ほど煮込んだ白濁スープ。味噌は市川産丸京味噌の白味噌と赤味噌をベースに数種類の味噌をブレンドし、野菜の甘味を加えて作った味噌ダレを2種類用意。そして今回のカギでもある、途中から味が変化する仕掛けは、赤味噌の方はガラムマサラとカットトマト、カイエンペッパー、オリーブオイルをバターに閉じ込めた「特製カレーバター」。食べすすめるうちにカレーラーメンに変化します。一方の白味噌の方は豚足とゲンコツを白濁するまで煮込み、カツオとサバの魚粉とアンチョビ、キクラゲを合わせた「特製煮こごり」。食べすすめるうちに濃厚な豚骨風味とともに鮮烈な魚系の味が出てきます。具は国産豚挽肉赤団子に国産鶏挽肉白団子の2種の団子で紅白を表現。高級和牛バラ肉のソテーも加えて牛、豚、鶏の3種の肉を乗せました。野菜は地元千葉産、松戸産のものをふんだんに使用。里芋、人参、パプリカなど暖まる冬野菜を乗せました。矢切ネギに一つ一つていねいに焼き目をつけたのは「濃厚とろ塩」へのリスペクト。ウズラの玉子はターメリックで色付け。パイナップルは意外な組み合わせですが新しい味噌ラーメンの具としての提案です。
---
情熱赤味噌を注文、平打ち麺も濃厚スープも美味しかった。どこかの店で出すのだとしたら、足を運んででも食べたい。
ところで、このイベント会場ではお土産ラーメンも売られていた。「新ご当地『千葉ラーメン』」。こちらは醤油味で、麺は同様に平打ち麺。札幌にあるカネジン食品株式会社という会社が製造販売しているようだけれど(通信販売注文はこちら)、何で北海道の会社が千葉のラーメンを?味はそこそこに美味しい。
千葉県、意外な場所で意外なイベントがあった。でもご当地ラーメンとして全国にその名を轟かせるのは、少し難しいんじゃないかなあ。